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最初は冗談系のアプリかと思った。しかし、これが極めて実用的であり、すっかり気に入っている。
TVClock とは時間を表示するアプリケーションである。表示の仕方が特徴的で、ちょうどテレビのように時刻を表示する。朝のニュースなどでお馴染の左上に「7:14」という具合に表示するアレである。
そんな場所に表示すると邪魔じゃないかと思うかもしれない。私も最初そう怪しんだ。しかし、使ってみたら、全然気にならない。テレビで見慣れているからか、それとも最初から人間の知覚がそうできているからかは知らないが、ほとんど意識に入ってくることはない。ただ分が変わるときに動きがあるので、ちらりと意識に入るがそれだけのことである。
なにもそんなに大きく時刻を表示する必要はないと思うかもしれない。しかし、ディスプレイを見ていると時間の感覚を失いがちである。テレビは番組の切れ間があり時間の感覚を失うことはまずないが、インターネットなどをしていたり、映像を見たりしていると思いもよらず時間を浪費してしまうことがある。こうした用途には WIndows 標準の時計は小さすぎて役に立たない。時計を大きく表示しておけば、こうした時間の使い方は減ることだろう。また、私はフルスクリーンでウィンドウを開くのが好きなので、こうしたソフトでないと画面上に時刻を表示できないという理由もある。
この時計は30分刻みで音を慣らせる。この機能を利用すると、自然に30分での時間の活用意識が芽生える。これが、このソフト利用による思わぬ収穫となった。時報があり時計が目線のすぐそこに入ると「ああ、あと5分で書き終わりたい」という欲望が湧いてくるのだから不思議である。
エジソンは時計を見ずに作業に打ち込めと言ったが、なかなか現代では一つの作業にどっぷりと打ちこむことは難しいと思う。また逆に、自由になれる時間にどっぷりと作業に取り組むと、ついつい睡眠や食事を犠牲にしてしまい、結局、トータルな生産性が落ちてしまうということがある。
持続的で定期的な努力ができるなら、それにこしたことはない。そのためには意識的に時間を管理する必要がある。TVClockのように、時刻を嫌でも目に入る場所に表示してくれるソフトは、時間に対する意識を高め、時間管理を大変楽にしてくれることと思う。