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本書は、著者の実体験による農業経営の助言がつまった本です。著者は、、バブル最盛期に脱サラした元外資系サラリーマンです。そのため、経営の合理化、データによる分析がつまっています。その中から、新しい農業、ひいては生き方の考え方を語り出しています。
ただし、この本では「起業」の側面よりも、起業した後にどう働いてゆくのかが中心に述べられています。前作である『農で起業する』の方に、立ち上げ時期の話があるのかもしれません(未調査)。立ち上げのプロセスに興味がある方はそちらを読む方がよいかもしれません。
著者は、農業を次世代の黄金のビジネスモデルであり、これからのビジネストレンドであると述べています。そのためには、これから農業とは「スモールビジネス」であるべきであり、小規模ながらも高い効率の経営によって、短時間で充実した生活ができるとのことです。著者は「週休四日」と述べています。
効率を高めるためには、著者は計量的な分析と営業などを重視します。そして農業ではあまり従来あまり重視されなかった点かもしれません。パソコンを用いて、作物や顧客などの情報管理をして無駄を省き、労働の質を高めているそうです。また、そうしたデータに基きつつも心のある営業をすることで、付加価値の高い高品質な商品を生みだし、また、高いロイヤリティーの顧客を獲得できるとのことです。
こうした本書に対する私の読後感は、残念ながら、あまりよいのではありませんでした。ただの個人的な感傷のようなものですので、ここでは書きません。
「ばりばり幸せゲットしてやるぜ!」という人で農業やりたい人にはかなりオススメです。
- 杉山経昌
- 築地書館
- 1680円
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