2007-06-17

部屋を広く見せるレイアウトのコツ

今回は部屋を整理するコツについてです。部屋のレイアウトの参考にしてください。

ポイント1: 床と壁のまとまったスペースを死守

分散したスペースよりも、まとまったスペースの方が広さを感じさせてくれます。

また人間の目は優れたもので、そのスペースにホコリがあるかないかでも広さに影響を受けます。小まめにモップをかけましょう。

(1) 背の低い家具を利用する

物の多い人は仕方ないですが、基本は低い家具が良いです。少なくとも入口からの対角線には低い家具を置いた方がいいです。背の高い家具は入口から見えない壁際に置きましょう。

(2) 家具は壁際にまとめて配置する

分散させずに、端にまとめること。そうすることで中央にスペースが作れます。何故か進入経路に分散させる人がいますが、それは狭く感じさせるし、第一、部屋が使いにくいと思います。

ポイント2: 入口から目に入る場所はスッキリさせる

第一印象は印象の大部分を決定します。故に入口からの眺めは確保しましょう。

(3) 入口からの対角線上に物を置かない

進入経路に物を置く人はあまりいないでしょうが、念のため。中心は対角線の上なので、つまり中心には何も配置しないようにしましょう。ただ、背の低いものはあまり気にならないかもしれません。

背の高めな机や椅子も対角線から少しズラすと美しいと思います。

(4) 入口の対角線の先に最も見て欲しい物を置く

具体的には、小物を置く場所や、綺麗な棚、すっきりした机も印象がいいです。あるいは下のような鏡もいいと思います。

逆にベッドやゴチャゴチャした家電などを置くのはダメです。とても狭く見せます。

ポイント3: 部屋を明るくする

暗い部屋、重い空気の部屋は部屋を狭くします。明るく、軽い空気の部屋にするようにしましょう。そのためには掃除が大切でハタキで目に見えないホコリを落としましょう。こういうのが空気を決めます。

ちなみに窓を塞いだりしちゃダメですよ、念のため。

(5) 色を寒色系で統一させる

白や青など寒い感じの色が広くさせる。普通には白と淡い青系で統一し、そこに普通の木目の家具を置くのが楽だと思います。

家具も白や寒色系で統一しようと思うと金もかかる上、寒色系は統一させなきゃならないし、白は汚れやすいわで大変と思います。まあ、そうした色気で統一して、小さめ家具をステンレスなんかにして端々が光ると綺麗は綺麗ですが。

小物にはシルバーやクリスタルなどの光る物、あと酒瓶なども開放感を感じると思います。あとの小物は革物や基本黒系で無難に。

ダメなのは赤、澄などの暖色系。あとゴタゴタした模様、特にキャラクター物は狭く感じさせます。これらを捨てるか隠せば広く見える筈です。

(6) 鏡を使う

どうしても光や奥行が足りない部屋の場合、部屋の中の綺麗な場所や物、あるいは外の景色を映らせるといいでしょう。

大きな鏡で外の景色を映り込ませたり、部屋の綺麗な場所を映し込ませると、かなり広い感じがします。ただ、フレームが部屋の雰囲気にあるものを選ぶのが難しいと思いますし、設置も難しいです。

小さな鏡も、その前に小物や観葉植物なんかが置いてあって、それが映っていると広がりを感じさせてくれます。

ただ夜中とか恐くないですか? 鏡って。私は使いません。

ポイント4 カーテンと照明で好感度アップ

(7) 長いカーテンを使う

すっきりしたカーテンを高い場所から、床スレスレまで落とすと、カーテンのヒダが縦の線を強調し天井を高く見せてくれます。カーテンが品のよい物だったら効果は絶大。また、床までピッタリと合った長さのカーテンは、静かな安らぎを与えてくれます。

背の低い家具をコントラストで配置するのもいいでしょう。

(8) 間接照明を使う

小さなスポット・ライトを買って来て、本棚の脇にでもつけて、スペースを強調したい壁から天井に向けて照らします。壁や天井のスペースが強調され広さを感じるし、何よりも白熱灯の光が間接照明となり更に柔らかくなっているので気分が落ち着くはず。間接照明についてはあなたの知らない照明術 akiyan.comを読むのをお勧めします。

またローソクもいいと思います。夜はゆっくり間接照明やローソクで暮らしたいもんです。

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尚、スペースをアピールするコントラストのためにポスターや小物などを利用する手もありますが、それは上級者向けということで……。私みたいのがやると、ちらかってるだけ、センスがないだけになってますんで、人には到底すすめられません。

ただ知り合いの妹がジャズメンのコラージュのポスターを入口から対角線の壁に貼っていたのは評価できました。ジャズメンの顔写真やアルバムを寒色系に変換して、それを小さくコラージュしたものです。

全体的には寒色系なので引いて見えるし、普通の絵画やポスターに比べると絵柄が細かく鮮明でないので、煩わしさを与えません。色使いもなかなかセンスのあるもので、個人の部屋に貼るのに最適でした。

逆に映画のポスターやバンドのポスターなどを貼っている人をよく見ますが、あれは個人の部屋に貼るもんじゃないでしょう。

あれは広告です。目を引くために作ってあるのだから煩わしくて仕方ありません。

例えば洗剤の「ア○ック」なんかのパッケージがA0のポスターになって部屋に貼ってあったら煩わしいでしょう? ポスターは宣伝なのでほとんど同じものです。

もちろん、それをコントラストに使うこともできるでしょうが、それはかなり広い部屋でしかできないでしょう。

あとはとにかくマメにホコリと湿気対策をすることです。無意識下でホコリと湿気は私たちに影響していて、その部屋の空気を決めてしまいます。窓を空けて換気して、ハタキでホコリを落とし、モップがけをしましょう。

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