- 志望動機は何ですか? なんでうちの会社なのかを訊く。賢い人ならここで自己アピールもしてくれる。スキルも勿論大切だけど、やっぱりモチベーションってのは教えようがないから欠かすことができない。ベンチャーなので積極的なやる気がなければ話にならないと思っているし、万一やる気がないのに入ってしまったらお互い不幸なのでここは注意している。
- 退職動機はなんですか? 採用面接を何度かしてから思うようになったのが、やはり職歴が汚い人ってのは取りたくなくなる。それは退職動機が納得しがたいからだ。職歴が汚い人は「あぁ、うちでもやめるな」と思わせる人が比率として多い。何故か前職のぐちを言う。前向きにうちに来たいと言ってくれると嬉しいのだが、そういう風に話す人ってほとんどいなくて不思議。口先だけでもそういえばいいのにと思う。
- 大きな成功を教えてください やっぱり何が出来る人かは大切。企画やマネージができる人だと自分のやったプロジェクト、クリエイティヴや技術な人だと自分が作ったものを教えてくれる。知りたいのはそこで発揮したコアとなるスキルと仕事への情熱。外面的に「売上が」とか言われても萎える。
- 大きな失敗を教えてください これは上と逆だが、聞きたいことは一緒。ちょっと自分に自信がある人なら企画を打ち立てたり、大きくマネージ上のチャレンジをして失敗するものだし、技術やクリエイティヴでひとりよがりなことをしてしまうものだと思う。リスクを取れる人ウェルカムだからその人のチャレンジを聞きたい。でも、実際には細かいミスを教えてくれるだけの人が多いなぁ。
- あなたの夢はなんでしょう? 短期と長期で聞く。目標志向の人であるかを知りたいし、自分をどれくらいのスケールと感じているかを知りたい。夢は大きなほうがいい。夢は仕事と関係なくてもよい。普通に考えて転職って人生の転機なのだから、ゴールセッティングをやり直すものだと思う。転職時にもゴールセッティングが弱い人ってのは仕事でも目標を作り出せないのではないかと思う。
あとは教育についてどう思うかとか、日中関係についてどう思うかというような政治・経済の質問もする。この質問で自分で考える習慣がある人かどうかがすぐに分かるし、コミュニケーション能力っていうのかな、変に意固地な主張を繰り返したり、あるいは妙にドライに逃げちゃう人かどうかがわかると思う。
以上の質問を大体しながら経歴や趣味を聞く。ただ、やっぱり数時間じゃ人となりまではわからないと諦めつつだけど。
最後に必ず実技試験はするようにしている。技術者ならコードは絶対に書いてもらう。アナリストなら分析をしてもらう。5~10分で出来る程度のコンパクトで非常に簡単なもので充分。「え? こんな簡単なものじゃ出来て当然でしょ?」というものが意外にできないものです。僕はコードを書いてもらって何度も救われた。