2006-12-10

メキシコ情勢 1

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以下、友人からのメールの転載。
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この間、メキシコの情勢が不安定で、海外にいながら自分の国の情勢を心が避けそうな思いで追っている日々なので、ここでみなさんにも少しシェアをさせて下さい。

明日、9月16日はメキシコの独立記念日です。普段はスペインからの独立戦争が始まった光景に因んで9月15日の夜には大統領がメキシコのメインの広場に出て「メキシコ万歳!!」と叫びながら鐘を鳴らし、この夜に集まってきた群集がこれに「万歳!!といっ答えるのが通常です。でも今回は既にメキシコ・シティーの広場、そしてメインの通りには47日間にわたって占拠している大規模なデモが続いています。

これは何を訴えているかというと、7月2日の選挙で0.58%という僅差で勝ったとされている保守党の候補を、選挙に不正があったことから認めないということです。この保守党の候補(カルデロン)のキャンペーンというのはひどいものでメディアを使って左派の候補(オブラドル)はチャベスの友達で、独裁者で(政権を握ってないのに)メキシコを共産主義にする陰謀を立ててるひどいやつだという「恐怖のキャンペーン」でした。一方、左派のオブラドルの人気は立候補する前までメキシコ市長をやっていたときにメキシコシティーがこれまでになかった活気にあふれ、首都では85%の支持率で2004年には「世界のもっとも良い市長」の一人(メキシコでは唯一の)として選ばれたくらいです。

明日はメキシコの独立記念日ですが、この日にオブラドルは「全国集会」を開き、なんと新しい憲法を採択し、「代替政権」を樹立しようとしています。これ関してはやりすぎだと思う人がいるかも知れません。しかし、皆さん想像してみてください。もしアメリカでブッシュが2回、不正な選挙によって当選したときにアメリカ人が同じことをしていれば今はアフガンやイラクで死者は出なかったでしょう。47日間耐えて、メキシコの民主主義を支えている人がいるのを私は誇りに思います。皆さんも是非9月16日以降、どうなるかニュースを追ってみてください。(まあ、日本のメディアも期待できないかも知れませんがおそらくニュースにな
ると思います)

んな感じで多少感情的なメキシコ情勢のシェアでした。