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南直哉『日常生活のなかの禅』に性欲のコントロールについて具体的に述べてあるのでメモしておく。
1. 異性を見ない環境
2. 自然との接触 - 人工物に囲まれると自然を求める本能が内向して性欲になるとのこと。
3. 単調、単純な人間関係と生活 - ストレスが性欲を刺激する。
4. 野菜中心の食事と6時間程度の睡眠 - この程度の節食、節眠が妥当とのこと。
5. 坐禅 - 切り札とのこと。
6. 意志と生活スタイルを共有する仲間 - 最後にして最も重要とのこと。
ただ、こうした方法をもってしても駄目みたいである。
しかしながら、以上をそろえて実行しても、性欲を完全にコントロールすることは不可能である。ましてや性欲そのものを消滅させるなど、尋常な方法では無理であろう。
また、以前に読んだヨーガの本にも、禁欲とはかなりの覚悟を持ってしないと危険と書いてあったと思う。それに、こうしたことが「苦行」になってしまうと仏教の教えに反するとも思う。思うに、禁欲するのではなく、修行の進んだ結果、禁欲のようになるのだろう。
それなら、なぜ性欲のコントロールについてメモをしたかと言うと、上の方法はどれも取り入れたい生活のスタイルだからである。自然の中で単調に暮らし、節食、節眠しつつ坐禅をすること自体は、とても受け入れやすい。