本屋に行くと文書はA4一枚でまとめろという本が多いことに気がついた。これは文章の文字数と時間の関係でも書いた「短文」ということになる。
そうなると通常のビジネス文書は、書くのに40分、読むのに音読で3分 or 黙読で45秒 or 速読で3秒ということになる。
これは実感としても分かる気がする。書くときには調査や構想などは別として純粋に執筆だけに40分以上はとっている。また、人の文書を読むのも「じっくり」なら3分、普通で1分弱、ぱっと見なら数秒というところだろう。これは誰でもやっていることだと思う。
そういえば社会人として初めてレポートを書いたとき、10枚くらい書いてしまい、えらく怒られた記憶がある。「1頁しか読まないよ。あとはポイだ」とマーケティング畑出身のチームリーダーは教えてくれた。そのTLは丁寧に机にレポートを叩きつけ、ゴミ箱に放り込んでくれた。これはとてもいい刺激になった。その演技力にもしびれた(皮肉じゃない。時に人は演技を通じてメッセージを強く伝えることができる)。
「短文」が必要な場所に、私は「長文」を書いたということだ。これはルール違反であり、論外だ。量より質とはいうが、量の条件を違反すると質の審査すら受けてはもらえないのだ。
さて、一方でプレゼンは時間にして20分以上やっているので「長文」ということになるのだろうか。長くても40分以上はやらない。でも、僕の感覚から言うとこれも短文な気がする。
と、ここまで書くと、いままで字数で考えてきたけれど、どちらかというと文書の構造が二重になった文が長文と考えるべきかもしれない。同じ階層の見出しだけが並ぶのが短文、見出しの階層が二段構えになったのが長文。そして、その字数が1500字とか1万5000字とかいうことなのかもしれない。まあ、今回はこんなところで。