今回は折角なので彼女と母親と飲んでみました。
「飲みやすい」「癖がない」
「飲みやすい」とは母。「ビールに飲みなれていると、発泡酒を飲むと癖を感じることがあるが、これは全然いやな感じがしない。匂いもとても自然」
それもそのはず。従来の発泡酒では大豆を使用したものが多かったのですが、このクリアアサヒは麦から作られているのだそうです。つまり、大豆が原材料だからビールに慣れていると味や匂いに違いがありましたが、このクリアアサヒの原材料は麦なのでビールに慣れている人にとっても自然な味と香りなのです。
「へえ、発泡酒って2種類あったんだ」と彼女。「そういえば昔、発泡酒といえば枝豆みたいな匂いがするのが多かったけど、最近のはビールに近いのがあるよね。なかでもこれは味がライトだから女の子向けかも」
発泡酒でも、厳選された麦芽を使用し、「澄み切り二段発酵」を用いることで、麦芽由来のうまみはしっかりと残しつつ、新ジャンル特有の雑味を一切なくし「うまみだけ。雑味なし。」ということです。
「酎ハイみたいだねえ」
もちろん私も飲んでみました。
雑味はゼロといっていいでしょう。昔の発泡酒のような「変なビール」という味ではないです。
しかし、よーく味わうと最後の最後に缶酎ハイを飲んだ時のような焼酎系の酒の味がします。イメージとしたら、ビールをすこーしだけ水で割って、それに焼酎をちょびっと入れたという感じでしょう。これはネガティヴに捉えず、キレのある味わいと理解することもできると思います。若いときやりませんでした? ビールにウィスキー入れて「俺にはこれくらいが丁度いい」とかって。ちょっとそんな感じです。
味の方向性としてはシンプルでクリアです。また、スピリッツ系の味というのもあわせて女性向けだと思います。その癖のなさは日本食にぴったりです。スーパーで買った寿司がつまみだったのですがぴったしでした。
もちろん、ベルギーあたりのビール特有の麦の香りを感じたいという人は向いてはいません。しかし、そんな人はそもそも日本のビールを飲んではいないでしょう。日本のビールはノドで飲むものなのです。だから私の常飲のビールには決してならない味の方向性ではあります。
しかし、日本食とも相性ばっちりの、キレのある味わいということでしたら、このクリアアサヒで十分に満足できると思います。よい発泡酒でした。