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最近やっと気がついた。人間ってのは学ぶのが嫌だってことに。
俺は完全に学ぶのが苦にならない。いうか好き。マニュアルとか取説とか読むの苦にならない。
でも、これは標準じゃないというのに実感としてやっと気がついた。というのは、俺もだんだん学ぶのが苦になってきたからだ。「ああ、面倒なんだろうなー」というのが分かってきた。今はまだマニュアルとかヘルプとか読むの苦じゃないけど、おそらく近い将来、読むのが苦になる時期がやって来ると思う。
苦になる人にとって、本当に嫌なんだなというのも分かった。だから、可哀想なことしたな、とか思う。普通の人にとってRTFM (Read The Fucking Manual: マニュアル読め!)というのは、あまりに過酷で非現実的なんだろう。
業務用シュレッダーとか問題になったじゃん? あれとかさ、業務用なんだから子供が触ることなんて想定外だし、そんなこと取説はおろか、機器の目につくとこにも「子供が触らないように」とか書いてあるんだよね。でも、現実には子供がばっちり居るとこで、オートモードで作動させとくのが普通の人なんだろうな、というのが実感として分かるようになってきた。「普通、そんなの読まねーよ」ってヤツ?
もひとつオマケに言えば偽装マンションの瑕疵担保責任とか。あれだって俺なら責任能力が無いの相手に一生分の金をつかうのって意味不明だった。けど今ならなんとなく「ま、そんなもんで深く考えないよな」とか思う。人間ってのは大切なことだって調べようとしないんだよね。
今まで人が読まないのとか学ばないのとか意味が分かんなかったんだ。だから平気で「マニュアル読めよ」とか「仕様書くらい読め」とか言ってた。ネット使って何かやろうとしてる奴がプロトコルやらHTMLや動画のエンコーディングやら基本的なプログラミングとか学ぶのは当然という気分だった。というか、俺は学び、色々なことが一人でできるようになるのが楽しいくらいだった。でも、普通の人は違うんだよね。やれやれ
だから、人に哲学やら社会学やらの会話するのとか、面倒だからもう一生しないんじゃないかな。基本文献すら読んでないんだもの。学部生はもちろん、院生だってアブナイ。授業で教授から聴いたゲロみたいな解説で済ませて、なんだか偉そうなこと言うだけ。ま、それが日本の文化なんだろうな、とか思う。悪いワケじゃない、それが日本の大学で生きてゆくということなんだから。
あと、コンピュータもね。基本からやってるヤツなんてほとんどいない。仕事見てりゃわかる。論理や数学とかの素養がないんだろうな。データベースとコンポーネントをゴチャゴチャつなげて、ゲロみたいなの作ってるのがほとんど。いや、それで悪いとかってワケじゃないよ、仕事なんだから。
学べないのに偉そうなこと言う人間とは、もう話さないんだろうな、俺は。昔は熱意があったからできるだけ話してたけど、もうこりた。
「いやー、私もよく知らないんです」みたいな人間になっちゃうかな。「いやーパソコン詳しくないんで」「音楽あまり聴きませんから」とか。
まあ、そんなわけだけど、俺は俺だからやっぱり学び読むしかないな。俺は読むし学ぶ。人は気にしない。人がどう言おうが俺は学ぶ。まあ、実際に少しばかりは苦になりはじめているんだけど。
ひとまず、人に学ばせたり読ませたりするのはやめよう。これは本当に悪い癖で俺の時間を無駄にした。