ノート術をまとめてみた。主に大学生や高校生などの学生の授業ノート作成法を想定して書いているが、サブノートやアイデア帳、会議でのメモなどにも有効だと思う。
- ノートに余白を残す ノートは書いて終わりじゃない。後で書き込むための余白を確保しなければならない。詳細
- ページ番号をふり、日付入れる まずノートにはページ番号を入れる。さもないと他のページからリンクさせることができなくなってしまう。次に書いた時には日付を入れること。追記の場合にもその日付を入れる習慣を持つと役に立つ。日記などとリンクできるようになるので追跡が楽になる。手で日付を書くのは面倒なので、日付スタンプを利用すると良い。手書きよりコンパクトだし、赤字で押せば目立つ。詳細
- 常に追記する 授業中に書き込んだ情報を忘れる前に補う。また他の情報源からの情報も加える。勉強が進んだら、内容の要約やまとめ、他の事項との関連なども書くとよい。チャートなどを作成するのもよいだろう。詳細
- 問題集にする ノートの内容が答えとなるような問いを考え出して、余白に書きこむ。いかにも問題を作るのが上手くなると、先生の気持ちが分かるということなので試験の結果が向上する。この辺はコーネル大学式ノート作成法[1]やfinalvent[2]さんを参考にして欲しい。詳細
- 何度もめくる 問いだけが見えるように本文を隠し、問題を解くことで記憶の定着を図る。あるいは全体を眺めて映像的に記憶する。大学ノートは30枚の紙なのでパラパラめくるのに時間はかからない。パラパラ眺めるだけでも、何回かやっていれば不思議と頭に残ってくる。
- 目に触れる場所に置く 何度も開けるように手近な所に並べる。ノートを見ているだけで無意識に内容が記憶に定着することを狙う。私の周囲では、机の上に「積読」したり、本棚に並べるだけで内容が頭に入ってくるようだと、多くの人が述べているし、そう述べている本も何度か読んだ。試して欲しい。
- 三冊程度をまとめ、背表紙に題名を書く 30枚の紙の束でしかない大学ノートは薄すぎて背表紙を作れないので、同じテーマについてのノートが三冊くらいになったら表紙を取り、ノリでくっつけた上で、製本テープを背表紙に貼る。背表紙が厚くなり、文字を書けるようになるのでタイトルを書いておく。背表紙ができると書籍のようで見栄えもするし、管理も楽になる。
- 一生付きあう 人が取るノートの種類は、授業ノートから業務日誌、雑記帳など多岐に渡る。こうしたノートをきちんと本棚に並べておけば、人生の縮図のようになる。特に日記、帳簿、アイディア帳はしっかり管理したい。過去にアクセスするのが簡単になり、自分の過去という資源を効率的にいかせるし、雑多な過去の記憶をする負担が無くなるので、脳のストレスが減るように思う。自分のノートを並べる場所を確保して一生付き合ってもらいたい。
なりよりもノートの技術は、そのまま学習のためのメソッドの柱となる。効果は非常に大きいと思うので、一度しっかりと考えてみるとよいと思う。
ref
[1]ノートの取り方(1)に記述あり。[2]finalvent の日記 - 私流 ノート の取り方参照。
[3] シンプルに暮らす(3) 「整理」のための6つのルール
[4]3時間でレポートを作成する方法
[5]問題解決の技術