ツイート |
佐藤優と朝鮮の専門家・鈴木琢磨の対談『情報力』を立ち読みしました。情報の収集と分析について参考になりました。
資料は時系列に段ボール箱にいれる
佐藤の情報整理は簡単なもので、資料を時系列に段ボールに入れて、それに日付を書くというだけのものでした。
段ボールはミカン箱で、特に分類もなく資料を放り込むのだということです。箱がいっぱいになったら日付を書いてしまうのだそうです。一年間に5、6箱になるそうで、その程度であれば頭で整理できるというわけです。検索には日記も役立つらしいです。
大事なのは、整理の時間を減らすことでした。時間と人間を軸にして記憶を補助するのが一番効率的なのでしょう。
細かいメモは取らないということです。取ったとしてもキーワードや固有名詞くらいなそうです。メモを取らないことで自分の記憶だけが頼りになります。メモがあったとしても、記憶に残らないような情報は役に立たないということなのでしょう。
メモよりトリガー
面白いと思ったのは、記憶を引き出すための「トリガー」(引き金)を大切にしていたことです。北朝鮮やロシアで買った特徴的なお土産を見れば、それが引き金になり、その時の記憶をすべて引き出せるのだそうです。
実際の記憶のないメモ帳のメモなどは意味がないのです。自分の記憶を引き出すためのトリガーが一つあればいいのです。
トリガーといえば、苫米地の変性意識とアンカーとトリガーを意識した洗脳が連想されます。無意識の膨大な情報を引き出すには、こうした方法が有効なのでしょう。