「情報カード」と言えば 5x3 インチや「京大式」と呼ばれる B6 サイズが代表的だが、私は 葉書 (文庫本や A6 の大きさ)を利用している。その利点をリストしてみる。
- 値段が安い:近所の100円ショップにて50枚入りが105円で買える。一枚 2.1円というのは、他の情報カードと比較して安い。コレクトの5x3カードは100枚336円、京大式(B6)は100枚483円である。
- 入手しやすい:情報カードはある程度の都市の文房具屋でなければ買えないが、葉書ならばどこの文房具屋でも100円ショップでも入手できる。
- 段落や図を書くのに十分なサイズ:段落を書き抜いたり、チャートを描いたりするには 5x3 は明らかに小さ過ぎる。葉書には普通に200字は書けるので、通常のまとまりとして十分だと思う。文書の種類 文字数と時間の関係 も参照。ちなみに 5x3 は文献カードには最適だと思う。
- 携帯に便利:葉書(文庫本)サイズならポケットに入るし、本屋や電車内でも人目をそれほど気にせずにメモできる。京大式(B6)もギリギリ持ち運べるが、万年筆で書くならばいざしらず、最近のペンの細字で書くならばこんなに大きくなくてもよいと思う。携帯にはA6サイズのプラスチックの板で挟むか、葉書を入れるパースを利用すれば万全。
- PCから印刷できる:PCのプリンターははがきに最適化されているので、定型的なフォーマットや持ち歩きたい情報などを綺麗にプリントアウトできる。
- 収納具が豊富:カードをシステムとして利用するには、持ち運びのための収納の他、カードボックスも必要になる。この点、葉書や文庫本、A6サイズの収納具は非常に充実している上、どこでも買うことができる。
- 縦書きでも違和感がない:他の情報カードだと縦書きすると違和感があるが、葉書だと見慣れているので縦書きでも利用できる。縦書きを愛する人は是非。
僕が葉書を情報カードとして使い初めたのは中三の頃だった。勉強法の本を読んで「情報カード」を利用すると良いことを知ったのだが、近所の文房具屋で情報カードを見つけられなかったので、その変わりに葉書を買ったのが始まりだ。そのカードに記憶すべき事項(英文法と例文、数学の公式など)を記載して持ち歩いた。
高校になっても、大学になっても、テストの前には葉書を使った。覚えにくいポイントを葉書という限られたスペースに押し込み、それを電車の中で暗記した。作るときの感覚としては「カンニング・ペーパー」といったところだ(もちろん本当にカンニングしたことは無いが)。通学電車(高校時代は往復2時間)、あるいは散歩中に、カードをちらちら見るだけで大概の勉強は終わったので、家で机に向かうことはほとんど無かった。
20歳ごろからメモも PC 一辺倒になってしまったが、最近の私は紙の利用を見直している。現在は B7 のメモ帳と B5 ノートを利用しているが、今後、単純なメモも葉書にしようかと思っている。