2007-04-02

音と色の瞑想法で7つのポイントを身に付けよう

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世の中には瞑想法と呼吸法が腐るほどある。TM瞑想やらヴィパッサナー瞑想、数息観などなど。その文脈は様々だが、普通に考えて心や体を高める方法である。よく「脳のトレーニング」などと言われる。ここではチャクラの色と音に着眼した瞑想を紹介する。

その一方で「チャクラ」と言われる身体意識がある。まあ胡散臭いが、身体の重心バランス、神経、重要器官などの意識の総称と考えればどうだろう? 「チャクラ」じゃ胡散臭いし、本当の「チャクラ」を知っている人からクレーム来たら嫌なので、本文では「7つのポイント」と呼ぶ。「ポイント」という英語に逃げるあたりが、いかにもである。

この7つのポイントは以下である
1. 頭頂 (頭の一番高い所)
2. 眉間の奥 (頭部の中心)
3. 喉 (首の中心)
4. 胸の中心
5. みぞおち
6. 丹田(おヘソのちょっと下)
7. 会陰(肛門と性器の間)

さて、この7つのポイントだが、解剖学や物理の話をすれば、科学が好きな人も納得するんじゃないかな? 説明を読んでちと考えてもらえば「そりゃ、当然か」という気分になってくれると思う。

まず、物理的に考えてみる。まず、体幹の重そう各パーツを考えてみると「頭部」「胸部(肋骨と肩)」「臀部(骨盤)」となる。物体を運動させることは、その重心に力を与えることなわけで(そうしないとブレて回転してしまい、運動は極めて効率悪くなる)、当然、私達は体幹を動かす時に無意識に上の三つの重心を計算している筈である。そして、この三つを繋ぐ「首」「背骨(腰上部)」があり、これも考える必要があるだろうし、体幹の上端と下端を「頭頂」と「会陰」と考えればよい(頭頂は天を向き、会陰は地をさす)。どう考えても、身体は頭・胸・尻を動かすために、この七つの場所を割り出している筈だし、逆に、この重心を利用していない運動は極めて効率が悪くなるだろう。これは「運動」の他「静止」の時もそうであり、この七つのポイントを重力線に対して、直線上に並べることで力の効率は良くなる。

実感的に知りたい人は、お手元のハンマーを手に取っていただきたい。ハンマーというのはヤミクモに叩いてもエネルギー効率が悪いことはご存知だろう。きちんとハンマーの重心を感じながらエネルギーを送ることで、少ない力で効果的に釘を打てるのである。体幹を使う運動もハンマーを使うのと同様の原理になる筈である。

一方、解剖学的に考えても、七つのポイントは意識される筈であろう。神経で考えても、各チャクラは神経叢の場所と考えられる。私は医学に無知であるので、神経叢を「神経の配電盤」と説明しているページWikipediaの自律神経系の記事などを読んで欲しい。また、そうした神経の場所に意識を向けたり、さすったり揉むことで、なんとなく体にも良さそうである。

体幹各パーツ重心と神経の要所が重なるのは、人間の進化とか普通に考えても当然じゃないかと思うが、ここら辺は本当に無知なので省略。とにかく7つのポイントとは、体幹の重要な重心であり、
神経の集合場所であり、意識しとくとお得なポイント
とでも理解しておいて欲しい。

「え? でも、そういうのって脳とかが自然に計算してるでしょ?」と賢いあなたは思うかもしれない。そう、そういうポイントを本来、私達の体は無意識に割り出して運動に役立てている筈である。しかし、人間、歳を取るにつて頑固になるものである。変な姿勢や変な歩き方を覚えてゆき、そんなポイントなんて、おかまいなしな人間になってしまうのである。首は曲がり、背骨は曲がり、腰痛と肩凝りに苦しんでも尚「ああ、仕事が忙しくて」とか言って、全然、アホウな体の使い方を直そうなんて思わないのである。

実際、大人になると素直な感性というのは失われるらしい。銭湯にでも行って、椅子に坐る人々の姿勢を見てみるとよい。大人は皆、体幹の重心なんて全く意識していない。筋肉があるから、曲がった姿勢を支えていられるのだろう。そして、そのツケはしっかり払っている。

一方、子供は皆、まっすぐ座っている。小学生の高学年になるとダメである。もう「カッコ」をつけている。もっと小さな子供である。本当に自然にまっすぐ座っている。「素直」というのは、こういう事を言うのかと感心する。頭が思いからこそ、頭の重心の位置に極めて敏感に反応している。かくして頭痛、肩凝りには無縁なのである。我々は下手に首や肩の筋肉があり、頭部を変な場所に置けるからこそ、肩やら頭やらを痛めてしまうのである(勿論、その他の理由だってあるが、結構、顎をひくだけで肩凝りが無くなる人も多いと思う)。

***

さて、そんな7つの重心・神経ポイントだが、「さあ、これから意識して暮らしましょう」と口で言われてもなかなかできるもんじゃない。

そこで私は考えた、題して「音と色の瞑想法」である。楽しく7つのポイントを習得し、かつ、絶対音感や色彩の訓練にもなるかもしれない練習法である。ただし、私が本日、本を読みながら突発的に思い付いただけの瞑想法なので、効果が出るかは実証されていない!

方法は簡単である。坐るでも立つでも歩くでもよい。体幹が直立した姿勢で、7つのポイントを意識するのである。ただし! その時に7つのポイントの色と音を意識するのである。チャクラと音と色で書いた通りである。

赤、ド、会陰(肛門と性器の間)
橙、レ、丹田(ヘソ下三寸)
黄、ミ、鳩尾
緑、ファ、胸の中心
水色、ソ、喉(首の中心)
藍(紫?)、ラ、眉間の奥(頭部の中心)
シルバー、シ、百会(頭頂)

最初は音階練習をしてみて、聴覚意識には音、視覚意識に色、身体意識はポイントの場所に向けるのである。

慣れれば、知っているメロディーでも口ずさみならが、楽しく7つのポイントを楽しんでみるとよいと思う。これは「移動ド」で考えても「固定ド」でもよいと思う。

メロディーをやるには色と場所が足らない! という人は、場所と色を追加してみる。ちなみに、とてもいい加減であるので、注意。

ワインレッド、ドのシャープ、会陰と丹田の間
淡い緑、ミのフラット、丹田と鳩尾の間(おヘソ?)
深いブルー、ファのシャープ、胸の上部
赤紫、ラのフラット、口の奥
クリーム、シのフラット、おデコの奥

また、和音をやると更にいいと思う。同時に二箇所以上のポイントを意識し、色を思い浮かべ、音を出す。それらが、個性を守りながらも、ふわっと溶けてゆくのを感じる。なかなか、味わい深い世界である。

逆に色を見て、ポイントと音を意識することもできるかもしれないが、そういうアイディアは浮かばない。ひとまず、音先行で十分である、もしかしたら対位法も可能かもしれないし、そうしたらバッハとかやれたらとても気持ち良さそうでわくわくする。

こんなこと興味を持つ人も限られるだろうし、興味を持っても出来る人も更に限られるだろうが、そういう人は、是非。