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高校時代、テスト前は「一夜漬け」ばかりだった。それでも成績は良かった。これは勉強方法が良かったのかもしれないと思うので、やり方を書いておく。
授業ノートを取得する
テスト勉強に授業ノートは必須である。僕は参考書でテスト勉強をしたことはない。何故なら、先生は授業からテストを作るのであり、参考書から作るのではないからだ。
しかし、僕は授業中に音楽の勉強ばかりしていて授業のノートを取っていなかった。そこで、テスト期間になると友人にノートをコピーさせてもらっていた。次第にコピーも面倒になり、いいファックスが家にある友人から、ノートのコピーをファックスしてもらっていた。テスト前には巻物のようになったノートを床にビラビラと広げて勉強した。
ノートを読み、メモをとる
この巻物のようなノートが勉強には良かった。床に広げれば勉強範囲が一覧できるのである。全体像の把握は何よりも大切である。更に電車の中で読むのにも巻物状は都合が良かった。
通読しつつメモをとる。メモの取り方はキーワードや項目の名前をマインドマップのように二次元に構造化しつつマッピングしていく。
理系教科でも問題演習はしない。そんな時間はない。問題を読んだら即座に解答を読み、コンセプトをメモしてゆく。
寝る
全体像をマップできたら、そのイメージを膨らませつつ、さっさと布団に入る。
「一夜漬け」とは言うが、勝負は朝である。なぜなら、夜に勉強しても朝には忘れてしまうし、寝不足では勘が冴えない。夜にやるなら朝にやってそのまま試験を受けた方がいい。試験前は早寝早起きに限るのだ。
早起きして「カンニング・ペーパー」を作る
さて、早起きをしたら、もう一度、ノートを理解する。僕は2-4時には起床していた。大声で読むとよいが、家族は迷惑かもしれない。
ここで怖いのがテンションの低下である。危機感が高揚感となっている場合はいいのだが、危機感で憂鬱になってしまうと憶えられるものも憶えられない。僕はベートーヴェンの第五や第九、ヴァーグナー「ヴァルキューレの騎兵」を大音量で聴いてテンションを上げまくっていた。
次に再びコンセプト・チャートやマインドマップのようなものを作り、キーワードや覚えにくい箇所だけをカードに書き出して、「これさえ覚えればいける」という「カンニング・ペーパー」のようなものを作り上げる。大切なのは、キーワードやコンセプトをマップして全体像を作り上げることだ。
早朝の学校に行き、自分の席で勉強する
カンニング・ペーパーができたら、さっさと学校に行く。僕は5時前には家を出て、学校に6時前に到着するようにしていた。
空いてる電車の方が勉強しやすいし、試験の環境で勉強した方が集中力が増す。それに、家で暗記しても電車で移動している内に忘れちゃうような気もした。もちろん、電車の中では死ぬ気で「カンニング・ペーパー」を暗記する。
学校に着いたら、カードも巻物も伏せて、全体イメージを思い付くままに紙に書き出してみる。すると、ぞっとするほど何も覚えていないことに気づく。さあ、勝負はこれからだ。
その書き出した全体イメージを再び巻物ノートを眺めながら補完して、カンニング・ペーパーをバージョン・アップする。そして、そのカンニング・ペーパーをノートに何度も書いて、最低限、その内容を覚えてしまう。
もう一度、全体イメージを書き出してみて、ノートと比較して知識の定着をみる。これで必須知識は付いたことになる。
最後に理系の科目の場合には問題を解いてみる。基本的に問題の解き方を暗記しているので解けるはずだが、案外に現実は厳しいので、微調整を忘れないようにする。