2008-04-30

暗記のコツ

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記憶には、ちょっとコツがあると思う。あまり周りの人が気付いていないと思われるコツを5点にまとめてみた。

  1. 想起に時間をかける。暗記しようと思って教材を眺めるのは効果的ではない。教材をある程度眺めたら、教材を伏せ、思い出せる範囲を白紙に書き出してゆく。間違いでも「創作」でもいいから書いてしまう。その後で教材と照し合わせて、どこが想起できず、どこが間違えていたのかを検討する。間違えたという刺激は記憶を促す。教材を伏せてる時間の流さが勉強の証。
  2. 順と逆の両方の流れを反復する。憶えることは時系列か因果関係、類種関係などで順番が出来ている(そうでなかったら、まずそうした《物語》を作ること)。その順序に沿って前から順番に想起するのは勿論、後から逆に想起をしてみる。歴史であれば時代順に想起する後には必ず時代を遡るようにして想起をする。前者は「○の後に◆が起こる」という時間の流れになり、後者は「◆が起きたのは○があったから」という因果関係になる。同様に、大概の知識は樹形図になったりするので、トップダウンとボトムアップの両方で流れを確認する。本もたまには後から読む。
  3. 印象深いイメージを想像する。ストレートに下ネタ的な印象で刻まれた記憶は忘れにくい。そのイメージを憶えるべき情報と《こじつける》ことも必要。物語化の能力なのかもしれない。
  4. 語呂合わせを恥じずに利用する。歴史の暗記で有名な語呂合わせだが、これを安易と軽蔑する必要はない。私はこれを軽蔑して損をしたと思う。わざわざ自分で作るまでもないかもしれないが、出来るだけ積極的に利用した方がよい。
  5. 場に関連させる。一定の憶えたいことがあったら、自分がよく馴染んでいる場所に関連させる。自分の家や散歩コース、通勤通学の駅名といったものに、記憶する要素を《置いてゆく》ことを想像する。箱に物を詰めるように憶えるのもよい。昔から有名な記憶術。

通常は1番と2番をするだけで飛躍的に記憶力が向上すると思う。そうして出来た《物語》や《流れ》を5番のように《場》に配置してゆくと更によい。