2008-04-28

集中するコツ

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集中するためにはどうしたらよいのだろうか。現状で考え付いたプロセスをメモしておく。

まず、《集中》や《没頭》とは以下のような状態だと思える。

  1. 限定された知覚 - 作業に十全に意識が向かう。逆に言えば、他からの知覚は存在しない。身体の不快感や《雑念》がない状態。
  2. 行為の自己目的化 - 作業を「なにかのために」「やらされている」のではなく、その作業自体が面白くてやっていて、その興奮に自分が没頭してゆくという感覚。
  3. 主客の合一 - 最終的に《自我》がなく《対象》もなく、ただ、その作業だけが残って自律的に進んでいくという状態になってゆく。《自分》はその行為を観察するだけという状態。

それを実現するには以下のようなプロセスが効果的だと思う。

  1. 時間と空間を確保する。部屋が汚れていたり、邪魔が入る環境では集中できない。まず、掃除をしてスケジュールを明確にし、邪魔が入らないようにする。
  2. 不快感を取る。体が不快だと集中できない。ストレッチをしたり軽く体を動かすなどしてコリをほぐしておく。特に首・肩・腰。熱いシャワーもよいかもしれない。服装や履物にはゆったりとした暖かいものを準備。意外に爪や歯、そして頭髪は苛々する刺激の原因になるので、入念に手入れをしておく。
  3. 刺激を減らしてゆく。不必要な視覚や聴覚への刺激が入らないようにする。場合によっては、仕切りや耳栓・ノイズキャンセラ付ヘッドフォンを準備する。次に、坐っていて背中や肩が凝れば集中が切れるので、長時間同じ姿勢でいられるような姿勢を確保する。お尻が痛くならない敷物と、背中を曲げないでも作業ができるように調整された机が重要。作業の姿勢で何の刺激も感じないような状態が理想。

  4. リラックスする。次に本格的にリラックスするために呼吸に意識をむける。ゆっくりと深く息を吐いてゆき「リラックス、リラックス」と思う。
  5. 作業に没頭してゆく。視点をパソコンの画面や用紙などに固定し、意識をそこに置いてゆく。そこまでが身体の一部なのだと思う。更には、何かイメージを想像し、そこに意識を向けてゆく。自動的に体が動き、文字が溢れてくることをイメージし没頭してゆく。

    テンションが低い場合には、身体を揺らしたり(イスラム教徒がコーランを憶えている時のように)、音楽を聴くのもいいのかもしれない。あるいは成功するイメージや失敗したときに恐怖などをイメージして、とにかくある種の興奮状態を作ってゆく。

ああ、昔は集中力だけが自慢です、とか言ってたのに。頭の奥がキーンと鳴ったような集中よ、再び来たれ。

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