2006-12-08

連綿分かち書き組版

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先日の digi-log: 書くことの革命 の中で俺のアツい勢いだけをぶちまけてみた。その中で、

1. 漢字を使わない
2. 句読点を使わない (センテンスからの脱却)
3. 平仮名、縦書き、連綿での自然な分かち書きを用いる
4. 複製も編集もされない。「いま・ここ」の一回性のものとして書かれる。
5. 明確な複製との差異を持つ「オリジナル」として書かれる。

ということをかかげた。うん、執筆時はオーケーだね。これぞ芸術って感じ。

「え?じゃあ配布はどうするの?」

はい。そこで考えているんですが、フォントを連綿にしたもの作れないでしょうか。もちろんプロポーショナルで(「し」とか三倍くらい長く)。そいつをTeXみたいな組版ソフトでもって美しい「連綿組版」しちゃうというわけです。そうすれば仮名を中心としたスベースで分かち書きされた文書を、テキスト情報として扱え、表示は連綿分かち書きになるというわけです。

イメージとしては手書きで勢いイッパツで紙に書いて(毛筆)、そいつをべたの平仮名と半角スペースでテキストファイル化。んで、そいつを処理すると「連綿分かち書き組版」されたPDFが出てくる、という妄想。文節末かどうかで文字毎に異なる処理が必要なので普通のワープロにフォントつっこむだけじゃダメだと思う。

# 確かTeXのギリシャ語のパッケージでσ(シグマ)の単語末を見極めて処理するのがあったような……なかったような……

執筆されたものをコピー(画像として)という手もアリなんですが、それじゃあ……ねぇ……。

よっしゃー、作るぞー! 作ってやるぞー!

というかフォントは最低限つくれても、TeXでそんなことやる能力、俺にはないか……。というか、そんなことやってる暇ないか……。

いや、そんな難しい話じゃないかな? 「連綿分かち書き組版」やりたいなぁ。うん、そんな難しい話じゃない……はず。

# いやいや、今も連綿の書体あるんだから、それで我慢してりゃいいじゃん。読めるよ。平仮名ばっかでも、連綿で半角スペース入れりゃ。

んで、この「連綿分かち書き組版」されたPDFが「キレイじゃん」「美しいねえ」とかってなって、更に「平仮名言葉っていいね」「漢字つかわないと、変換もいらんからラク」とかってなるといいなぁ。

# 俺みたいに頭の固いヤツは平仮名だけで書くの苦労したけど、平仮名だけの能力に気付いた時には頭の仕組みが変わったみたいだったから、何人かも「漢字なし日本語」の試練を前にすると考え方変わるんじゃないか、とか。